MUKU-DATA  杉 源平 無垢天  1900x390x10mm  新発田市 S様邸 用材

建築部の坂上さんが監理している現場の件で打ち合わせをしました。
8帖1間の真壁和室の打ち合わせです。

まずは図面を見て、坂上さんがやりたいこと(お客様からは一任されている和室)と
お客様の好みなどを和室作品集など見ながら確認。
大体の全体のイメージをつかんでから、現物を見に銘木屋さんへ。

例えば、杉の前杢床柱が良いっていっても、一本一本木は違いますから、
この手のものはやはり現物を実際に見なきゃわからない事だらけ。

杉前杢、絞りの面皮前杢、あたりが好みだったようですが、良材の「一位」があったのでそちらを選択です。
(今、無いんですよ、いいイチイ)
はじめは色はオレンジ色っぽくて軽やか感じなのですが、
立ち並んだ床柱の中に数年経ち色が載って深みがましたものを見て、
こうなるのだったらと、坂上さんもひとめぼれでした。

そして和室といえば天井。
過去大概、いい柱にいい造作でも、天井は貼物ってパターンも幾度となく経験していますが、
それはそれで悪くはないのですが、
お客さんから一任、「お任せします」これは一番辛いが遣り甲斐があるとも言えますよね。
上質な貼天での単価の見積もりだったのですが、
やはり本物を目の前にすると、例えそれが源平(赤白)でも、幅が1.5尺なくても、
無垢天はいいものです。
貼り天と同単価のものでも十二分だったのですが、
いいものを目の前にすると、やっぱり良い方が当然良いので
見積もりよりオーバーですが、そちらを選択です。
仮に坪1万オーバーでも、8帖=4坪ですから4万円です。
それくらいならお任せされた現場監督の裁量でいくらでも振り分けできる事でしょう。
完成して、そこで毎日暮らす人の事を想えば、数万円の予算オーバー云々なんかより、
その効果はもっとあるものかと思います。

やはり無垢材は現物を見なければいけませんね。
どの業界も在庫無しで商売する時代ですが、無垢、木はそうはいきませんね。
因みにここの無垢天メーカーは1束(1坪)x4束の「杢合わせ」など定評があるとの事です。

手前味噌で恐縮ですが、「坂上さんの手書き施工図」以上のものを
いまだかつて見たことはありません。

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